ボカロとは? [ボカロ]
ボカロとは?ニコニコの辞典より。
概要
メロディー(音階)と歌詞を入力するだけで、人間の声を元にした歌声を合成することができる。
国内ではヤマハからライセンスを受けたクリプトン・フューチャー・メディア、株式会社インターネット、AH-Software、ビープラッツ、キューンレコードの5社がパッケージ販売を行っている。海外ではZERO-G(英国)とPowerFX(スウェーデン)の2社が同様にパッケージ販売を行っている。
VOCALOID製品の構成
VOCALOID製品は以下の要素で構成されている。
派生技術ヤマハよりライセンスを受けた各社は、実際の歌手(例として初音ミクの場合は藤田咲)の歌唱を基に上記2.の歌声ライブラリを作成し、ヤマハの提供する1.と3.と合わせてパッケージ製品として販売している。もちろん歌声ライブラリは音源だけ用意すればいいという訳ではなく、自然な歌声となるように様々なチューニングが施されている。このため、同じVOCALOID、VOCALOID2を使用する製品でも各社ごとに特徴や癖が生じることとなりそれが製品ごとの個性となって表われている。
- VOCALOID-flex
- 従来のVOCALOIDでは歌唱に比べて苦手であった「喋り」を実現するため、音韻や韻律の細かな編集を可能にした歌声および発話の合成エンジンソフトウェア。音源には、VOCALOID用の既存の歌声ライブラリが利用可能。
消費者向けのサービスとしてインターネット社のサービス「V-Talk」があり、ガチャッポイドの声でしゃべり声を合成することができる(ガチャッポイド購入者は登録日から6ヶ月間無料で使用可能)。また、アプリ開発者に対し、2010年10月から2ヶ月弱、ヤマハが無料で「NetVOCALOID-flex API」を提供しており、VY1の声でしゃべるウェブアプリを一般人が作成することが可能。 - NetVOCALOID
- サーバ上にVOCALOIDを配置し、歌声合成機能をネットワーク経由でユーザに提供するSaaS型のサービス。
現在、提供または提供を予定されている主なサービスには以下が挙げられる。 - VocaListener(通称ぼかりす)
- 産業技術総合研究所が開発している入力された歌声を元に自動的にVOCALOIDのパラメータ設定を行い歌声を出力する技術。
- Netぼかりす
- ヤマハと産業技術総合研究所が共同で開発中の簡易版VocaListenerの機能をネットワーク経由で提供するサービス。
ニコニコ動画との関係
ニコニコ動画では、初音ミクの「Ievan Polkka」(通称ロイツマ)をきっかけに人気が大爆発。各メディアでも取り上げられ、ニコニコ市場だけで2000本以上を売り上げるなど、ニコニコ最大のヒット商品でもある。
VOCALOIDで歌声を合成する製作過程は「調教」と呼ばれる事が多い。ただし、この「調教」という表現には当初から現在に至るまで否定的な見方をするファンが一定数存在し、「調律」「調声」という表現をされる事も少なくない。
VOCALOIDを使用した動画を投稿するユーザーにも様々なタイプがあり、曲から歌詞から何まで自作するタイプ、既存曲をカバーするタイプ、既存曲やVOCALOIDのオリジナル曲をアレンジするタイプ、歌わせるのではなく喋らせるタイプ、など多岐に渡る。
また、そういった動画の作者は「~P」と呼ばれることが多い。ただし、このP名に関しては、タグロックしない作者や、終わりに「P」を付けずに名前だけでタグロックする作者、作品によってP名が異なる作者などが少なくないため、P名を明確に認識していないファンも多い。
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